和食は2013年にユネスコの無形文化遺産に登録されました。和食は季節感、食材の美しさ、そして美しい器を大切にし、人間の生理的欲求を芸術の域にまで高めています。この美食の饗宴は、料理人の繊細な技巧だけでなく、食事をする人の参加も必要とします。高級料理から小さな旅館の朝食まで、日本には食を楽しむための礼儀作法が数多く存在します。日本人はおもてなしの心と感謝の気持ちを大切にしているので、礼儀作法を知らない旅行者を責めることはありません。しかし、基本的なルールを知っておくことで、旅はより楽しく、リラックスしたものになるでしょう。
食事のエチケット

日本のテーブルマナーは、食事をする人がホストやシェフに感謝の気持ちを表すためのものです。ここでは、食事の基本的なルールをご紹介します。
- ほとんどの日本食レストランでは温かいおしぼりが提供されますが、これは顔やテーブルを拭くためのものではありません。食事の前や食事中に手を拭くために使用してください。
- 食事を始める前に「いただきます」(「Bon appétit(ボン・アペティ)」に似た表現)を言い、食後には「ごちそうさまでした」と言いましょう。そして、この挨拶をする際には、仏教に由来する敬意を表す合掌を忘れずに行いましょう。
- 小さな器で食べるときは、器を持ち上げて口に運ぶのが礼儀です。
- 食べ物が誤って落ちた場合、食べ物をキャッチするのはマナー違反です。
- 食卓で鼻をかんだり、げっぷをしたりするのはやめましょう。
- 頑張ってお皿を空にしてください。
- 食事が終わったら、蓋をしめて箸を箸置きに戻すなど、食器はすべて元の状態に戻すのが正しい方法です。
飲酒エチケット

飲酒エチケットは、他の人と一緒に飲むときに適用されます。一人で飲む場合は、守る必要がないルールもあります。
- 全員が飲み物を飲み、乾杯が終わるまで飲み始めないでください。乾杯とは、全員がグラスを掲げて「カンパイ」と言うことです。
- 乾杯の時は、必ず自分のグラスが先輩より下になるようにしてください。
- 最初の一杯は他の人と同じ飲み物を飲むのが礼儀です。
- 自分のグラスではなく、友達のグラスに注いであげましょう。お互いに飲み物を注ぐのが慣例です。誰かに飲み物を注いでもらうときは、グラスを両手で持ち、少し傾けるのがマナーです。
- 飲み物をもう飲みたくない場合は、グラスを空けたままにしておきましょう。直接断るのは失礼です。
- バーに入ったら、バーテンダーに「こんばんは」と挨拶しましょう。
- バーテンダーに声をかけたいときは、「すみません」と言います。
- バーテンダーにチップを渡さないでください。
箸のマナー
箸は多くの旅行者にとって使いにくい道具のようです。箸の使い方がわからない方のために、箸の使い方の基本をご紹介します。
- 最初の箸を親指の付け根と薬指の間に置き、薬指の先端に乗せます。
- 2本目の箸を親指、人差し指、中指の付け根の間に置き、中指の上に置きます。
- 人差し指と中指を使って上の箸を動かし、食べ物をつまみます。
すでに箸の使い方を知っている人は、日本での箸の使い方のルールをいくつか学びましょう。
- 両手を使って箸を持ちます。
- 食べ物を箸で刺さないでください。
- 箸をこすったり折ったりしないでください。
- 箸で他人を指ささないでください。
- 箸をなめたり、吸ったりしないでください。
- 共用の皿から食べ物を取るときは、箸の太い端を使います。
- 食べ物をシェアするときは、自分の箸から他の人の箸に直接食べ物を移さないでください。
- 箸をお茶碗に垂直に立てたり、「X」の形に交差させたりしないでください。これは日本では死と葬式を象徴します。
- 食事がまだ終わっていないのに休憩したい場合は、皿や椀の片側に箸を置いて、まだ食べ終わっていないことを示します。