神道と仏教は、日本で最も多くの信者を持つ二つの宗教です。日本で二番目に多い宗教である仏教は、6世紀に伝来しました(神道についてはこちらをクリック! )。仏教の聖地である世羅(せら)は、香炉の幽玄な香りと、読経や祈りのざわめきに包まれています。そこは、禅と静寂を感じられる場所です。
仏教とは何ですか?

世界最大の宗教の一つである仏教は、紀元前6世紀にインドで誕生しました。仏教の教義は、欲望と無知によって引き起こされる人間の苦しみを克服することです。様々な宗派がありますが、仏教に共通する実践と原則には、瞑想、帰依、菜食、そして出家生活などがあります。
仏教は6世紀に日本に伝来しました。仏教と神道が区別されていたため、当初は広く普及しませんでした。592年、推古天皇と聖徳太子の支援を受けて仏教が広まり始め、寺院が建立されました。627年までに、日本には46の寺院がありました。8世紀後半には、中国から密教が日本にもたらされ、真言宗、天台宗、浄土宗、禅宗、日蓮宗など、多くの有名な宗派が誕生しました。現在、日本には13の仏教宗派があります。
寺院とは何ですか?

神社と同様に、仏教寺院は信仰の場です。寺院には以下のようなものや建造物があります。
楼門/総門: 寺院の門であり、神聖な境内への入り口を象徴しています。鳥居とは異なり、楼門・総門はより重厚で複雑な造りで、木造建築というよりは、まるで一つの建築物のようです。
仁王・金剛力士: 仁王・金剛力士は、神社の狛犬とは異なり、力強く、怒りに満ちた表情をした尊者の姿をしています。
仏像: 仏教は特定の神々を信仰する多神教です。寺院に最も多く祀られている仏像は、阿弥陀如来(仏)、観音菩薩(菩薩)、不動明王(不動明王)です。
神仏習合

日本の寺院を訪れると、寺院での参拝作法は神社での参拝作法と多くの共通点があることに気づくでしょう。口をすすぎ、手をすすぎ、頭を下げ、ナマステを唱えるといった点が共通しています。それだけでなく、寺院と神社の建築様式にも共通点があります。こうした類似点はすべて、二つの宗教が徐々に融合してきた歴史に起因しています。この融合は「神仏習合」と呼ばれています。
神仏習合は奈良時代(710~794年)に起こりました。当時、神仏習合と真言宗は調和して共存し、互いに補完し合っていました。教義や理念だけでなく、建築様式にも融合が見られました。当時、多くの寺院と神社、そして神社と寺院が一体となった建築が建てられました。こうした宗教的融合は、現代でも日本に見られます。
19世紀半ば、かつて神道と仏教は分裂しました。明治維新により、新政府は仏教を根絶しようと試み、寺院は閉鎖を余儀なくされ、財産は精錬されました。しかし、分裂は長くは続きませんでした。わずか5年で、神道と仏教は再び平和的に共存するようになりました。
日本人にとって、神道と仏教は宗教というより文化の一部です。ほとんどの日本人は信者とは考えていませんが、彼らの行動や信仰は両宗教の影響を強く受けています。多くの日本人は神道式で結婚式を挙げ、葬儀は仏教式で執り行います。しかし、神仏習合が日本に広く浸透しているとはいえ、過度に不安になったり恐れたりする必要はありません。鳥居と楼門・総門の違いはすぐに分かります。そして、敬意を表すことを忘れないでください!