2000年前、日本酒は神への供物として使われていました。今では、世界に誇る日本の国民的飲料です。日本酒は米を発酵させて造られるアルコール飲料です。具体的には、日本語で「sake」はビール、ワイン、ウイスキーなどを含むすべてのアルコール飲料を指すため、「sake」を英語で「nihonshu(日本酒)」と呼ぶのが適切です。
日本酒には様々な種類があり、旅行者にとってその違いを理解して高級日本酒を選ぶのは難しいものです。日本酒の分類基準は、精米歩合とアルコール添加量の2つです。この2つの要素によって、日本酒は大きく5つのカテゴリーに分けられます。簡単にご紹介します。
精米歩合
精米歩合(RPR)とは、精米後に残っている米粒の割合を指します。つまり、RPRが高いほど、精米された米粒が少ないことを意味します。米を精米する必要があるのは、米の内部には糖化発酵に不可欠なデンプンが豊富に含まれており、一方、糠には液体の風味を損なう可能性のある脂肪やタンパク質が多く含まれているからです。
RPRによると、日本酒は次の3種類に分類されます。
- 大吟醸:大吟醸にはRPRが50%以上必要です。
- 吟醸:吟醸にはRPRが60%以上必要です。
- 本醸造:本醸造はRPRが70%以上必要です。
一般的に、米粒を磨けば磨くほど味わいが良くなり、価格も高くなります。そのため、大吟醸酒や吟醸酒は高級酒とされています。日本酒特有の香りと風味をそのまま味わうのも楽しいですが、冷やして飲むとさらに美味しくなります。大吟醸酒や吟醸酒と比べて、本醸造酒はより汎用性が高く、テーブルワインとして、また様々な温度帯で様々な料理と合わせてお楽しみいただけます。
RPRが低いほど、より精白された穀物を用いて醸造された日本酒となり、フルーティーでフローラルな香りを持つ、よりすっきりとした味わいになります。一方、RPRが高い日本酒は、より濃厚で辛口な味わいになります。多くの蔵元や酒造会社は、様々な需要や好みに応えるため、異なるRPRの日本酒を提供しています。
アルコールの添加

醸造過程において、風味や口当たりを良くするために醸造アルコールが添加される日本酒もあります。しかし、高級日本酒は添加アルコールを含まないことで知られています。そのため、日本酒は醸造アルコールの添加の有無によって分類されます。
- 純米酒:アルコールを添加せずに醸造した酒
- 本醸造:風味を増すためにアルコールを添加して醸造した酒。
RPR(Reduced Purity Rate)による分類に本醸造も含まれていることにお気づきでしょうか。では、両者の違いは何でしょうか?答えは「違いはありません」です。本醸造は、精米歩合70%以上の米を使用し、醸造アルコールを添加したものです。同様に、上記の用語は組み合わせることもできます。例えば、「純米大吟醸」は、精米歩合50%以上の米を使用し、アルコールを添加せずに造られた日本酒です。

上記の用語を組み合わせると、日本酒には主に大吟醸、純米大吟醸、吟醸、純米吟醸、純米、本醸造の6種類があります。純米大吟醸は最高級の日本酒とされていますが、だからといって他の日本酒の味が悪いというわけではありません。実際、どれも嗜好に合わせて微妙な違いがある高級日本酒です。
それらと比較すると、普通酒はまさに高級酒ではないと言えるでしょう。高級酒のような厳格な規制に縛られることなく、手頃な価格で購入できる、ごく普通の酒です。原料となる米はほとんど精米されておらず、アルコール添加量にも制限はありません。味わいは一口に酒蔵によって大きく異なるため、隠れた名酒とも言える逸品が見つかることもあります。
