Yokai (II): Japanese Supernatural Creatures

妖怪(II):日本の超自然的な生き物

日本語において「妖怪」とは、ほぼすべての怪物、超自然的存在、幽霊、神、憑依された霊、都市伝説、その他不可解な現象を包含する、広範かつ漠然とした用語です。動物のような妖怪から人間のような妖怪、生き物から精霊、悪意のある妖怪から善意のある妖怪まで、その範囲は実に多岐にわたります。中世(1185~1603年)以来、日本の妖怪は娯楽の対象となってきました。マスメディア技術の発達に伴い、妖怪は日本のアニメ、ゲーム、映画などにも広く描かれるようになりました。以下に、代表的な妖怪をいくつかご紹介します。

天狗

妖怪天狗

天狗は日本の民間信仰における伝説上の生き物です。妖怪であり、神道の神ともみなされています。その名は文字通り「天狗」を意味しますが、その姿は犬とは全く関係がありません。赤い顔、長い鼻、そして翼を持つ、太った人間のような生き物です。ポップカルチャーでは、天狗の姿は多様化しており、もはや本来の伝統的なイメージに縛られていません。例えば、 『千と千尋の神隠し』の湯婆婆の原型は、実は天狗でした。

天狗の伝説は非常に古く、多くの物語が存在します。仏教では、天狗は破壊的で好戦的な鬼として描かれています。何世紀にもわたる進化を経て、天狗は徐々に守護の象徴となり、仏教の神とさえみなされるようになりました。神道では、天狗は山の精霊です。天狗は山に住み、巧みに山を移動します。人間を恐怖に陥れ、さらいます。特に高齢者や子供は最も無防備な存在であるため、彼らにとって非常に危険です。しかし、天狗を祀り、崇拝する神社があるのは驚くべきことです。彼らは天狗を神の使いとみなし、悪を倒し、信者を守る力があると信じています。天狗への畏敬と崇拝は、魔法、飛行、戦闘の達人である天狗の強大な力に起因しています。

カッパ

妖怪河童

河童(カッパ)は水にまつわる妖怪です。近年では可愛らしい生き物として描かれることが多いですが、実は暗い過去を持っています。通常は、鱗状の腕、水かきのある手足、そして背中に亀のような甲羅を持つ、緑色の小さな人型の生き物として描かれています。河童の頭には水が入った皿があり、これが彼の力の源です。水をこぼすと、その力は弱まります。そのため、危険な河童に対処する便利な方法があります。それは、河童に頭を下げることです。なぜなら、河童は頭を下げることを避けられず、その結果、水をこぼしてしまうからです。

天狗の伝承と同様に、河童は崇拝されないと人間に害を及ぼします。これらの水の悪魔は水中に潜み、通行人を困らせ、子供を誘拐し、家畜を襲います。しかし、神道では、河童は川や湖の善き神とされています。河童はキュウリを好んで食べ、相撲も得意です。キュウリを与えて仲良くなると、優しく接し、知識を教えてくれたり、困っている時に助けてくれたりするでしょう。例えば、農地に水をやってくれるかもしれません。

水木しげるなどの画家のおかげで、河童はずっと可愛らしくなりました。頭頂部の描写も変化し、まるで帽子のように皿を逆さまにかぶっているように見えるものもあります。

座敷童子

妖怪座敷童子

座敷童子は、人々の家や蔵を守る妖怪です。頬を赤らめた6歳くらいの子供のような姿をしています。男の子は甲冑を、女の子は着物を着ています。いたずら好きですが、人懐っこいです。家中に小さな足跡を残したり、音を立てたり、コマを回したり、小物を持ち去ったりと、いたずら好きです。しかし、最終的には家に富と幸運をもたらすと言われています。

座敷童子は伝統的な日本家屋の応接間に住み、その家に住む人だけが見ることができます。子供たちと仲良くなり、家に住む高齢者や不妊の夫婦に付き添います。座敷童子の存在が確認された場合は、細心の注意を払って管理する必要があります。追い払ったり、自ら出て行ったりすると、家とその住人に不幸がもたらされます。この友好的な妖怪を引き寄せ、留めておきたいという願いから、応接間に食事を用意したり、新築の家を建てる際に基礎に賽銭を置いたりするといった習慣が残っています。

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